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カンタン図解!スケートボードの基礎知識

カンタン図解!スケートボードの基礎知識

2020年スケートボードはオリンピック正式競技に採用されたのはご存じでしょうか? オリンピック競技にも「ストリート」・「パーク」の2種目が採用され、これらに使用されるのがストリートタイプのスケートボードです。日本で販売されているスケートボードと言えば、なんと9割以上がこのタイプであると言われています。

実はこの他にも、斜面を高速で滑る「ロングスケート」やサーフィンの陸上版である「サーフスケート」、街中を静かでスムーズに早く滑れる「クルーザースケート」など色々なタイプがあります。最近よく見るブレイブボード(リップスティック)などもスケボーの亜種と言えますね。

今回はスケートボード選びで失敗しないポイントを分かりやすく解説いたします。

スケートボードを選ぶ前に

カンタン図解!キックボードの基礎知識

1. 信頼できるブランドの商品を選びましょう

一口に「スケートボード」と言っても価格はピンからキリまであります。他のスポーツでも同じことが言えますが、「ビギナーこそブランド商品」を選びましょう。道具に慣れると「物の良しあし」の見極めも出来るようになります。価格だけを優先するといわゆる「ノーブランド商品」が多くなり、中には「デッキがすぐに壊れた」・「ウィールが上手く回らない」など不良品まがいの商品も散見されます。バランスが取りにくく滑りにくいため「練習しても上達しにくい」商品も多いのが実状です。最初に粗悪品で練習に取り組むと「スケートボード」そのものが楽しくない、最悪の場合は大きな怪我に繋がる事さえあります。「良い商品=高い商品」になってしまう側面もありますが、どんなスケボーを購入したらいいのか分からない!!そんな時は信頼できるブランドを選ぶことをおすすめします。

2. コンプリート商品

上級者になればなるほど「パーツにこだわる」方が増えてきます。自分の好みに合わせたボードセッティングにするには必要不可欠とも言えます。もちろん、初めから各種パーツを選んで組み合わせても構いません。しかし、後で説明するように各パーツのスペックは千差万別ですし、組み合わせも多大です。「LOWタイプのトラックに大きなウィールを付けたらデッキに当たり急ブレーキがかかるウィールバイトしてしまった」など不具合が発生することもあります。また「トリックを重視したかったのに、ウィールが柔らかすぎてスライドできない」などと言うミスも有り得ます。

そこで、初心者の場合はスケ−トボードとして完成している「コンプリートタイプ」から選ぶことをおすすめします。コンプリート商品であれば各パーツのバランス・相性を考慮されているので安心です。スケートボードはパーツにより消耗速度が異なるので、減ったパーツから色々交換するのも良いでしょう。さらにバラバラなパーツを組み合わせるよりも安くなっているものが多く、お財布にも優しいですね。

デッキ

デッキとはスケートボードの「板」部分です。デッキには色々な形状やサイズがあります。
どんなスタイルでスケーボーを乗りたいのかで向き・不向きが変わってきます。

種類

デッキの種類

「トリックを決めたい」・「スピードを出して滑りたい」など具体的に何がやりたいかで適した形状が大まかに決まってきます。まずは「種類」から見てみましょう。

<ストリート(ショート)>

いわゆるスケートボード。両端が似た形状で、別名ニュースクールとも呼ばれます。滑走中にデッキを180°回転させて滑るワザ(スイッチ)を使ってもスムーズに滑走可能な形状です。両端の反り返った部分の前方を「ノーズ」、後方を「テール」と言います。オーリー(ジャンプするワザ)をする際にテールのキックを踏み込み、ノーズのキックに足を引っかけます。

<クルーザー>

トリックを決めるよりも滑走しやすさに重点を置いたタイプで、オールドスクールとも呼ばれます。滑走性能に優れ、街中の色々な場所を移動しながら優雅なスケーティングを楽しめます。持ち運びに便利な様にサイズを小さくした「ペニーボード」と言われるタイプもあります。専用のトラックを採用し、サーフィンの様な動きを可能にした「サーフスケート」にも使用されます。

<ロング>

デッキが長く大きなスケートボードです。ストリート系のトリックには向いていませんが、高速安定性が高く、長い距離のスケーティングを楽しめます。ダウンヒルなどの高速滑走にも向いていますが、安定感の高さからデッキ上でダンスが楽しめるタイプもあります。こちらもサーフィンの陸上トレーニング用である「サーフスケート」にも使われています。安定感に優れるので、初心者でもすぐに乗れますし、オーリーが苦手な方でも楽しく滑れます

ストリートのデッキサイズ

基本的には「センチ」表示ではなく「インチ」表示されることが多いです。

<幅>

狭ければ回しやすく、軽量になるのでジャンプがしやすくなります。広ければバランスが取り易くなり安定感も上がります。初心者の男性なら安定感のある7.5インチ以上がおすすめです。

横幅(インチ) 特徴
7.25〜7.5インチ 細くて回しやすい
安定感に欠ける
小柄な女性・子供用
7.5〜7.75インチ 細くて回しやすい
安定感に欠ける
小柄な男性、女性用
7.75〜8.0インチ クイックな切り替えは可能
安定感は普通
一般的な男性用
8.0〜8.25インチ 安定感に優れる
スピードが付けやすい
大柄、体力のある男性向け
世界標準サイズ
8.25インチ〜 ランプ、バーチカル向け

※あくまでも「目安」です。パーツの組み合わせや、使用者の体重・脚力などにも影響されます。

お子さまは以下が目安です

横幅(インチ) 目安
〜7.0インチ 小学校入学前
身長120cm未満
7.0〜7.25インチ 小学校低学年
身長120cm〜135cm
7.25〜7.5インチ 小学校高学年
身長135cm〜155cm

デッキ幅

目安:デッキ幅と足サイズ

デッキ幅(インチ) 足サイズ
6.875インチ 18cm以下
7.25インチ 19〜20cm
7.25〜7.5インチ 21〜22cm
7.5〜7.75インチ 23cm
7.5〜7.875インチ 24cm
7.625〜8.0インチ 25cm
7.75〜8.25インチ 26cm
8.0〜8.5インチ 27〜28cm
8.25〜8.75インチ 29cm
8.375〜8.75インチ 30cm

※足サイズは「ヌードサイズ」です。靴のサイズはではありません。

目安:デッキ幅と身長

デッキ幅(インチ) 身長 対象
6.625インチ 110cm未満 未就園児〜幼稚園・保育園児
6.875インチ 110cm〜120cm 未就園児〜小学校低学年
7.0インチ 110cm〜130cm 幼稚園・保育園児〜小学校低学年
7.25インチ 120cm〜140cm 小学校低学年〜中学年
7.5インチ 140cm〜150cm 小学校中学年〜高学年
7.75インチ 160cm
8.0インチ 170cm
8.25インチ 180cm

簡易版:デッキ幅と対象

デッキ幅(インチ) 対象
6.85〜7.25インチ 小学校低学年、幼稚園、保育園児
7.25〜7.5インチ 小学校および小柄な女性
7.375〜8.0インチ 大人の女性
7.5〜8.25インチ 大人の男性

<長さ>

デッキが短すぎると必要なスタンス幅が取れず、動きづらくなります。逆にデッキが長すぎるとクイックな切り替えが難しくなります。ビギナーの場合、極端なサイズは選ばない方がオススメです。

デッキの長さ(インチ) 身長
27〜28インチ 120cm〜140cm
28〜29インチ 140cm〜150cm
29〜30インチ 150cm〜160cm
30〜31インチ 160cm〜170cm
31〜32インチ 170cm〜180cm
30インチ〜 180cm〜

ストリートのデッキ形状

<キック>

キックとは画像の矢印部分を指し、トリックをするためにノーズとテールに角度があります。キックが強いと高く飛べる分、踏み込みに力が必要になります。ビギナーの場合、あまり強くないものが良いでしょう

キック 特徴
弱い オーリーの高さが出ない
クイックのトリックが出しやすい
強い オーリーの高さが出しやすい
足の力が必要

デッキ幅

<コンケーブ>

コンケーブは画像のそり具合の事を指します。キックがボード前後への反りであるのに対し、コンケーブは左右への反りです。反りが強くなればなるほど足がデッキに引っ掛かりやすくなり、グリップが強くなります。反面足の細かな移動は行いにくくなります。

キック 特徴
弱い グリップ力が弱い
安定感がある
フリースタイル系トリック向き
強い グリップ力が強い
レスポンスが良い
フリップ系トリック向き

コンケーブ

ストリートのデッキ材質

いわゆる「ベニヤ板」です。7層タイプが標準ですが品質の悪いものには5層、逆に8層以上のタイプもあります。材質はハードメープル(サトウカエデ)が良いとされています。中でも北米など寒い地方で産出されるものは組織が緻密で強度が高いといわれており、「カナディアンメープル」が代表です。また7層中3層のみメープルを使用し、他の4層は他の材質を使った名ばかりの「メープルデッキ」もありますので、注意しましょう。ベニヤの製法・プレスする品質によっても強度に大きな差が出ます。程度の悪いものはオーリー(ジャンプ)する際にテールの弾きが良くなかったり、簡単に折れたりします。信頼できるメーカー・ブランドを選びましょう。

トラック

トラックとはデッキとウィールをつなぐパーツです。基本的には「HIGH(ハイ)」と「LOW(ロウ)」の2タイプがあります。初心者はあまり気にしなくても構いませんが、選べる場合は「LOW」の選択がおすすめです。

トラック高さ

タイプ 特徴
ハイ 大きいウィールが装着できる
オーリーの高さが上がる
力が必要
重くなる
ロー デッキコントロールしやすい
回しやすい
大きいウィールをを付けるとウィールバイトすることがある

トラックの幅はターン性能に大きく影響します。広ければ安定性があり、狭ければ小回りしやすくなります。ストリートボードの一般的なセッティングではトラックのアクスル幅をデッキに横幅とほぼ同じに合わせます。コンプリート製品を購入すればスタンダードな幅がセットされていますので、安心して遊べます。

トラック幅

また、サーフスケート用など通常と異なった動きをするものもあります。

ウィール

ウィールとはスケートボードのタイヤ部分です。サイズは直径50mm〜56mm位が標準ですが、クルーザーでは60mmと言う大型を使うこともあります。直径が大きいほどウィール1回転分の距離が長くなり、同じ回転数でもスピードが上がります。

また、硬さは「ハード(HARD)」と「ソフト(SOFT)」に分けられます。通常「ハード」タイプは径が小さく、「ソフト」タイプは径が大きくなります。「幅も」影響しますがトラックのアクスルシャフト幅の限度もありバリエーションは多くありません。幅が広いほど設置面積が大きくなるので安定感が増します。

すなわち、スピードを重視する場合は「大きい・柔らかい・太い」ウィールが適し、トリック重視なら「小さい・硬い・細い」ウィールが適します。

一般的にストリートタイプのコンプリート商品には「直径:51〜53mm、硬度:99〜101A、細め」のウィールがセットされ、ランプやボウルを滑る方は56mm位の大口径を選ばれることが多い様です。

ウィールのサイズ(直径)

直径サイズ 特徴
〜52mm 軽く、トリックがしやすい
スピードが出にくい
女性、子供向け
53〜55mm 標準
56mm〜 重く、トリックがしにくい
荒いアスファルト路面にも対応しやすい

ウィールの硬度

主に「デュロメータA硬度」を用いて表されます。
ストリートボードによく使われるハードウィールの特徴は以下の通りです。

ハードウィール

硬度 特徴
〜97A ストリートや荒れた路面に対応
スライドさせにくい
スピードが出にくい
98〜99A オールラウンド
初心者にはコレ
100A〜 滑らかな路面専用
スピードが出しやすい
トリックしやすい

比較としてクルーザーに使われる「ソフトウィール」は以下の通りです。

ソフトウィール

硬度 特徴
〜84A グリップ力が強い
静音性に優れる
路面の亀裂や小石などを容易に乗り越えられる
84A〜97A グリップ力に劣る(ハードウィールには勝る)
ストリートや荒れた路面に対応

<ワンポイント>

トリックを考えず、「移動用ツ−ル」として考えるならストリートボード+ソフトウィールのセッティングもあり。但しソフトウィールは直径が大きくなるため、単純に交換するだけでは「ウィールバイト」の可能性が…。もちろんトラックを交換し、高さを上げればOKですが、「スペーサーを挟む」と言う方法もあります。但しネジが短くて届かない(強度不足になる)こともあるので合わせて交換がオススメです。

ベアリング

ベアリングは、回転補助パーツでウィールの両端にある穴に組み込まれています。1つのウィールに対し2個装着し、1台のスケートボードには8個使用されています。精度は「ABEC(エイベック:アメリカベアリング工業規格)」で表わされることが多く、スピードのつきやすさを判断できます。 ※安価な商品では「ABEC」基準をクリアできないベアリングを装着しているモデルもあり、これでは思う様に滑れません…。 また、回転性能を維持するために「グリース」を使用したものと「オイル」を使用したものがあります。

ABEC

ABECは1、3、5、7、9の数値で表され、大きい程精度が高くなります。その他の条件が同じであれば、数値が大きいほどスピードが付きやすく、足で地面をプッシュするのが楽になります。通常スケートボードではABEC3、ABEC5、ABEC7クラスが装着されています。初心者は性能を引き出せないのでABEC3又はABEC5で十分です(それ以下はおすすめ出来ません)。クルージングを楽しむならABEC7クラスを使うのが楽です。以前は、数値が大きいほど精度が高く「耐久性が落ちる」と言われていましたが、現在の品質ならほとんど問題ありません。

ABEC JIS 特徴
3 6級 普通 初心者向け
5 5級 やや速い 中級者向け
7 4級 速い 上級者向け

潤滑油

ベアリングは使用する潤滑油によって「グリースタイプ」と「オイルタイプ」の2種類があります。グリースタイプはメンテナンスフリーで壊れるまで回転力が持続します。ベアリングの両サイドに「シールド」と呼ばれるカバーが付いています。オイルタイプは定期的に注油が必要です。オイルはグリースに比較して粘性が低いため、よりスムーズに回転し、走りに伸びが出ます。シールドは片面で開いているサイドに専用オイルを注油します。

※グリースタイプにオイルを注すと、グリースが固まり故障の原因になりますので注意してください。

タイプ 特徴
グリス メンテナンスフリー
初心者向け
オイル メンテナンス必要
回転が滑らかで速い
上級者向け

まとめ

あれこれ説明しましたが、初心者のスケートボード選びポイントとしては

  1. 何がやりたいかを決め、スケートボードのタイプを決めましょう。
  2. 信頼できるブランドからセレクトしましょう。
  3. 先ずは「コンプリート商品」から選びましょう。

自分にあったモデルを探してスケートボードライフを満喫しましょう。

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