ごっこあそびのアイデア19選|年齢別の遊び方と発達への影響を解説

ごっこあそびは、子どもたちが自分の世界を想像し、社会的スキルや創造力を育むための貴重な機会です。

幼い子どもは家族や友達との交わりを通じて基本的な社会的行動を学びます。一方、小学校低学年の子どもたちは、役割分担や協力の重要性を体験しながら、課題解決能力を養います。

この記事では、年齢別のごっこあそびのアイデアを提案し、それが子どもたちの発達にどのようにプラスの影響を与えるのかを解説します。お家でできる遊びのアイデアを探している人は、ぜひ参考にしてくださいね♪

1〜3歳児におすすめのごっこあそびの5つのアイデア

はじめに1〜3歳児向けのごっこあそびのアイデアを紹介します。

子どもたちの年齢や興味に応じて調整できるので、ぜひオリジナルの遊び方に発展させてみましょう!

  1. おままごと
  2. お人形遊び
  3. 動物園ごっこ
  4. 消防士ごっこ
  5. 電車ごっこ

おままごと

おままごと

おままごとはごっこ遊びの王道ですよね!小さなキッチンセットやおもちゃの食べ物を使って、食事の準備や食べるふりをする遊びです。

小さなプラスチックのお皿・カップ・スプーン・おもちゃの食べ物(例えばプラスチックのフルーツやパン、おにぎりなど)を使って、食べ物の名前を教えながら一緒に盛り付けて、お皿を渡すなどの動作を一緒に行います。

子どもが自分で食べ物を食べるマネをしたり、食事を用意するマネをしたりすることで、他者との協力や役割分担を学び、チームワークや共感力を育みます。さらに、日常生活のマネを通じて、ママパパや友達との絆を深める機会にもなるはずです♪

お人形遊び

お人形遊び

大きなぬいぐるみやお人形、お人形用の小さな布団や衣服などを準備して、お人形遊びをしてみましょう!

お人形を抱っこしたり、お布団に寝かせたりしながら、おしゃべりをする遊びです。

お人形遊びは、お人形を介してストーリーや役割を作りながら日常生活を模倣することで、社会的なスキルやルールの理解を促進させます。

さらに子どもの表現力や対人スキルを育むのにも役立ちます。物事の理解や言語能力も向上するため、自己表現の幅が広がるでしょう♪

動物園ごっこ

動物園ごっこ

ぬいぐるみやフィギュアを使って、動物園の動物や飼育員の役割を演じるのが動物園ごっこです。

遊び方はさまざまなので、子どもの気分に合わせて遊びを変えてあげましょう。

  1. 動物の声をマネする

子どもと一緒に、さまざまな動物の声をマネして遊びます。例えば、ライオンの「ガオー」や、ゾウの「パオーン」といった具体的な動物の鳴き声などです。

遊びながら動物に関する理解が深まるだけでなく、音の違いに対する感受性も高まりますよ。

  1. 動物の歩き方や動作をマネする

子どもと一緒に、動物の歩き方や動作をマネして遊びます。例えば、ゴリラのように四つん這いで歩いたり、カンガルーのようにジャンプしたりします。

いろいろな体の使い方があることを知り、動物への興味が深まるでしょう。

  1. 動物を指さして名前を教える

動物が載っている絵本や写真を見せ、名前やどんな鳴き声を出すかを教えながら遊びます。

子どもが動物の名前や特徴を覚えるのをサポートする遊びです。

消防士ごっこ

消防士ごっこ

かっこいいお仕事に興味がある子どもには、消防士ごっこがおすすめです。

【消防士ごっこの遊び方】

  1. 大人が「あそこで火事になっている!」と消防士役の子どもに通報する
  2. 消防士役の子どもが電話を受けて、現場に向かう
  3. ホースを火のほうに向けて消化活動する
  4. 火事に巻き込まれた人やぬいぐるみを救出する

子どものテンションを上げるために、消防士用のコスチューム・道具を用意すると楽しさがアップしますよ!

ヘルメット・ジャケットなどがなくても、赤い服やおもちゃのホースなどを準備しましょう。

お庭でホースを使える場合は、実際に目標物に向かって水を出してみても楽しい!

ぜひ広い場所で遊んでみてくださいね。

電車ごっこ

電車ごっこ

電車ごっこは積み木やおもちゃの電車を使って、駅員や乗客の役割を演じる遊びです。

遊び方はいろいろ!今回は4つ紹介します。

  1. 電車の音をマネする

子どもと一緒に、電車が走る時の「ガタンガタン」「ガタンゴトン」という音をマネして遊びます。子どもに音を聞かせて、一緒にマネしてみましょう。

  1. 電車の運転手や乗客になりきる

子どもが運転手や乗客になりきり、電車の中での振る舞いをマネして遊びます。たとえば、運転手は「次は○○駅です」とアナウンスしたり、乗客同士で話し合ったりします。

  1. 電車を整理する

子どもに電車の車庫の様子を再現させます。「電車がすぐに出発できるようにするにはどのように並べるといいかな?」と、頭を使ってパズルのように遊ぶとよいですよ。

  1. 駅での出発・到着シーンを演じる

子どもと一緒に、駅での出発や到着のシーンを演じます。チケットを見せたり、駅のアナウンスをマネしたりします。

ほいくるでは、電車ごっこのために作っておくとおもしろい、車掌さんの帽子の作り方が紹介されています。

ぜひ子どもと一緒に作って、ごっこ遊びをする前から工作を楽しんでくださいね!

4〜6歳児におすすめのごっこあそびの6つのアイデア

続いて、4〜6歳児におすすめのごっこあそびを紹介します。できることが増える年齢なので、ごっこ遊びの幅もぐんと広がりますよ!

  1. スーパーヒーローごっこ
  2. お医者さんごっこ
  3. お店屋さんごっこ
  4. 主人公なりきりごっこ
  5. 美容院ごっこ
  6. シェフごっこ

スーパーヒーローごっこ

スーパーヒーローごっこ

キャラクターの衣装やアクセサリーを使って、スーパーヒーローになりきって冒険する遊びです。

子どもたちがオリジナルのスーパーヒーローや好きなスーパーヒーローになりきり、フロアの上を飛び跳ねたり、敵と戦ったりして遊びます。

創造的な自由さを持たせて、子どもたち自身が作り上げるストーリーを一緒に楽しんであげましょう♪

スーパーヒーローの衣装(マントやマスク)や、おもちゃの剣・盾、特殊能力を象徴する小道具(例えば光るおもちゃの石など)があると、熱中して遊んでくれますよ!

段ボールを使って武器を作ったり、バスタオルをマントがわりにしたり、家にあるもので工夫して遊んでみてください。

お医者さんごっこ

お医者さんごっこ

おもちゃのお医者さんセットや手作りの聴診器などを使って、お医者さんや患者の役割を演じる遊びです。

お医者さんや看護師になりきり、きょうだい・友達を診察をしたり、お人形やぬいぐるみを診察したりして遊びましょう。

病気やけがのシミュレーションを通じて、子どもたちは共感力やケアの重要性を学んで行きますよ♪

お医者さんらしさを出すために白い服を着たり、おもちゃの聴診器や注射器を使って遊んでみてください。

お店屋さんごっこ

お店屋さんごっこ

レジやお金、おもちゃの商品を使って、お店の店員やお客さんの役割を演じて遊んでみましょう!

子どもたちがお店の店員やお客さんになりきり、商品を選んで買ったりお金を払ったりするので、お店の運営やお金の使い方など、社会的なルールを理解するのに役立ちますよ。

レジがわりの段ボールを置いたり、プラスチックのお金を使ったりして、リアルなお店感を演出してあげましょう!

商品になるものは手作りしてもおもしろいので、お魚を作って魚屋さん、色水を使ってジュース屋さんなど、ぜひ工作も楽しんでくださいね♪

 

主人公なりきりごっこ

主人公なりきりごっこは、絵本の好きなキャラクターになりきるごっこ遊びです。

ママやパパが絵本のストーリーを声に出して読み、子どもが登場人物の役を演じる遊びです。絵本の世界に没頭し、「このキャラクターならどう動くのかな?」と想像力を育みます。

読解力や表現力を促進し、絵本の楽しさを共有できますよ!

初めて読む絵本でなくても構いません。子どもがお気に入りの絵本や何度も読んですでにストーリーを知っている絵本も使って、子どもの想像力をパワーアップさせてみましょう。

美容院ごっこ

美容院ごっこ

美容院ごっこでは、子どもが美容師やお客さんになりきり、髪をカットしたりスタイリングしたりして遊びます。

子どもはお仕事のおもしろさを体感するとともに、クリエイティブな表現や自己表現を促進し、他人へのケアやコミュニケーションの大切さを学びます。

危険がないように、切れるハサミではなくおもちゃのハサミを使って遊んでくださいね。

シェフごっこ

シェフごっこ

実際に料理のお手伝いをして、シェフになった気持ちで遊ぶごっこ遊びです。

子どもにはシェフやアシスタントシェフになってもらい、危なくない作業を担当させましょう。

「冷蔵庫からにんじんを出してください」
「お鍋の水の中に、切ったジャガイモを入れてください」
「おたまを取ってきてください」
「ポテトサラダをお皿に盛り付けてください」

など、具体的な指示を出してあげると、子どもは料理を作るシミュレーションを楽しむことができます。

役割分担を通じて、協力やチームワークの重要性を学べるほか、料理を楽しみながら学べるのもメリットです。自分もお手伝いした料理なら、嫌いなものでも少しは食べてみようと思えるかも!

危険がないように一緒に料理に触れさせてあげれば、とてもメリットが多い遊びです。

どんどんやりたくなるように、シェフの帽子を画用紙で工作するのもおすすめですよ♪

7〜9歳児におすすめのごっこあそびの5つのアイデア

一気にお兄さん・お姉さんになる7〜9歳の子どもには、想像力や行動力が必要なごっこあそびがおすすめです。

  1. 探偵ごっこ
  2. 宇宙飛行士ごっこ
  3. ファンタジーごっこ
  4. 忍者ごっこ
  5. 洋服屋さんごっこ

探偵ごっこ

探偵ごっこ

 探偵ごっこは、探偵の醍醐味である推理をする遊びで、謎を解き明かす探偵役を演じます。

子どもたちは探偵になりきって、家の中や庭の外で謎を解き明かす冒険に出ます。例えば、家の中で隠されたお宝を探したり、庭で隠れた手がかりを見つけたり。

探偵になりきるために、帽子・ルーペ・メモ帳・ペンなどの小道具があると雰囲気が出ます。 

さらに「謎解きをすればお宝が見つかる!」のように、少し大人が準備してあげると、より熱中して遊んでくれますよ♪

謎解きを考えるのが難しい場合は、 ネットで「 子供向け 謎解き問題」と検索してみてください。

複数人で遊ぶ場合は、チームで遊ばせてあげるのがおすすめです。協力することの大切さを学んでくれますよ。

宇宙飛行士ごっこ

宇宙飛行士ごっこ

宇宙飛行士ごっこは、宇宙船の模型や宇宙服を使って、宇宙探査や宇宙飛行を体験する遊びです。

子どもたちは宇宙飛行士になりきり、宇宙探査や他の惑星への冒険に出発します。

宇宙飛行士のコスチュームや、宇宙船のコントロールパネルを作って遊んでみましょう♪

宇宙でふわふわ浮いている様子を再現して体を動かしたり、宇宙飛行士が実際に行っている実験を調べたり、好きなように遊んでくださいね!

特に宇宙で行う実験について調べることは、実際の学習にもつながります。より宇宙に興味を持ち、科学的な好奇心を刺激されるよい機会になりますよ。

魔法使いごっこ

魔法使いごっこ

魔法使いごっこは、実際にはいない魔法使いになりきってファンタジー世界を冒険する遊びです。

子どもたちは魔法を使って遊んだり、薬草を取ってきて薬を作ったりして遊びます。

キャラクターになりきるためにはコスチュームや小道具が必須です。家にあるものでコスチュームを作り、おもちゃの剣や杖を持って旅に出ましょう♪

忍者ごっこ

忍者ごっこ

忍者ごっこは、その名の通り忍者になり切って遊ぶごっこ遊びです。

まずはタオルやハンカチを頭と口元に巻いて、忍者になりきります。

続いて、いくつかの基本的な忍者の動作や技を子どもたちに教えます。例えば、素早く動く・静かに移動する・隠れる・攻撃をするなどの動作です。

忍者が使用する武器といえば、手裏剣ですよね。実際に遊びでも使うので、ぜひ折り紙で子どもと一緒に作ってみてください。さらに忍者の衣装があればもっと楽しめるかも!ほいくるで忍者のコスチュームの作り方が紹介されていますので、ぜひ参考にしてください。

【忍者ごっこの遊び方】

  1. 鬼ごっこ風遊び

追う忍者と逃げる忍者にわかれる。

追う忍者が他の子どもたちが追いかけ、捕まった忍者が次の追う忍者になる。

どちらの忍者も「走るときに足音を立ててはいけない」と決めておくと、いつもとは違った鬼ごっこが楽しめますよ♪

  1. 忍者対決

お互いに忍者の技を使って戦います。おもちゃの手裏剣や折り紙の手裏剣を使って、当たったら負けというシンプルなゲームです。

バスタオルを使って「隠れ蓑」をしている間は当たってもセーフなど、オリジナルの忍者風ルールを作っていてくださいね。

  1. かくれんぼ風遊び

忍者たちは交互に隠れ、お互いに隠れている場所を探します。「1分間隠れきれたら勝ち!」というルールにすれば、2人でも楽しく遊べますよ♪

忍者ごっこはアクティブで楽しい遊びですが、安全を確保するためには遊ぶ場所や使用する道具に注意が必要です。特におもちゃの武器は安全であることを確認し、他の人や物に注意を払って遊んでくださいね。

洋服屋さんごっこ

洋服屋さんごっこ

洋服屋さんごっこは、洗濯物の片付けにもなる一石二鳥の遊びです。

  1. まず店員役とお客さん役に分かれます。店員役は洋服を畳む担当です。
  2. パパやママが「スタート」と言ったら、子どもはできるだけ早く洋服を畳んで、お店(床やテーブル)に並べます。
  3. どれくらいの時間でどれだけ洋服をきれいに畳めるかを競わせながら、パパやママは一番きれいに畳んである服を買います。

子どもが複数いる場合はきれいさや畳めたタイムを競わせることで、家事をゲームとして楽しんでくれますよ♪

お店屋さんごっこのアレンジバージョンとしてお試しください。

10〜12歳児におすすめのごっこあそびの3つのアイデア

中学生一歩手前!お兄さん・お姉さんだからこそできる遊びを紹介します。

  1. 探検家ごっこ
  2. 歴史再現ごっこ
  3. ロールプレイングゲーム(RPG)ごっこ

探検家ごっこ

探検家ごっこ

リュックサックや地図、虫取り網を使って、未知の場所を探検する遊びです。

探検家の帽子・リュック・地図・コンパス・虫取り網・双眼鏡などの装備などをそろえて、いつもの遊び場とは違う場所を探検してみましょう!

地図を使って目的地を設定し、自然の中で植物や動物の観察を行ったり、探検中に見つけた面白い場所や物を記録します。

子どもたちは自然に対する興味を深め、探検の中で新しい発見をする楽しさを体験します。

歴史再現ごっこ

歴史再現ごっこ

歴史再現ごっこでは、子どもたちは歴史上の出来事や時代の人々の役割を演じ、その時代の文化や社会を体験します。

例えば、古代エジプトのファラオや神官・中世の騎士・江戸時代の武士を演じたり、歴史的なイベントを再現したり。

そのために必要な衣装を工夫して自作すると、ものづくりの楽しさも感じられますよ!

歴史を忠実に再現するために、いろいろな資料や情報を調べるので、子どもたちは歴史に興味を持ち、その時代の生活や出来事について理解を深めます。

ロールプレイングゲーム(RPG)ごっこ

RPGごっこ

ロールプレイングゲームのキャラクターになりきって、ファンタジーやSFの世界で冒険を繰り広げるごっこあそびです。

子どもたちは自分のキャラクターを作成し、コスチューム・剣・魔法の杖などを作ったり、木の枝で代用したりして、架空のモンスターと戦いながらストーリーを作ります。

架空の通貨を作って本格的にゲームの世界を再現すると、意外にも学びが多い遊びなので、創造力や戦略的な思考が向上するだけでなく、社会性も身につきますよ♪

【年齢別】ごっこあそびが子どもの発達に与えるよい影響

年齢別に、ごっこあそびによって子どもの発達にどう影響があるのかをまとめました。

年齢 発達する能力 特徴
1〜3歳児 社会的スキル 他者との関係を築くための基礎を学びます。ごっこあそびを通してマネをすることで、他者の行動や感情に対する理解を深められます。
言語 ごっこあそびを通じて新しい言葉や表現を学ぶため、言語能力が発達します。
感情の理解と表現 さまざまな役割を演じることで、感情を理解し表現するスキルが育まれます。
4〜6歳児 創造性と想像力 自分で物語を作ったり、新しい役割を試したりすることで、創造力と想像力が育ちます。
コミュニケーション能力 役割を交替しながら会話や行動を調整することで、コミュニケーションのスキルが向上します。
7〜12歳児 協力とリーダーシップ グループでのごっこあそびを通じて、協力したりリーダーシップを発揮したりする機会があります。
問題解決能力 シチュエーションや役割に応じて問題を解決する力が育ちます。
自己表現と自己認識 自分がどのような役割やポジションで他者と関わりたいかを理解し、自己表現する手段としてごっこあそびが役立ちます。

以上より、どの年代においてもごっこあそびは子どもにとてもよい影響を与えてくれることがわかります。

子どもの興味に合わせて、どんどん遊ばせてあげましょう!

ごっこあそびは何歳になってもおすすめな発達に重要な遊び

ごっこあそびは子どもたちにとって自己表現や他者との関係の築き方を学ぶ貴重な機会であり、創造力や問題解決能力の発達を促進する重要な役割を果たしています。

年齢に関係なく、子ども同士でも親子でもいつまでも楽しめるので、成長にあわせてより複雑な役割やシナリオを用意して、遊びをサポートしてあげましょう!