登山初心者に本当におすすめできるトレッキングポールBEST10

「子供とこの夏に富士山登頂を目指します!」

「子供と夏休みに登山に行くんです!」

といった声を、私たちGreen Summitでは本当に多くお客様からお聞きします。

初心者のみなさんからは決まって、登山の3種の神器と言われる

  1. 雨対策のレインウエア
  2. 山歩き専用のトレッキングシューズ
  3. ザック

以上のご要望はあるのですが、トレッキングポールの必要性を感じている方がとても少ないのが実情です。

宮城蔵王山岳ガイド協会理事の経験のある私、山下が常日頃からお客様に力説していることはこちら。

山下山下克治

トレッキングポールの有る無しで山登りの難易度が天と地ほどに違いが明確に出ます!
本当にスバ抜けた体力に自信のある方以外は、山登りには、トレッキングポールを是非とも持参ください!

ということで、今回はお子様を含めご家族みんなで山登りに行かれる方のために、簡単に理解できるトレッキングポールの必要性と、忖度抜きで「本当におすすめできるリーズナブルでモノが良い」トレッキングポールのBEST10をご紹介したいと思います。

楽しい山登りの思い出を持ち帰って頂くためにも!登頂に成功してもらうためにも!家族みんな、一人も脱落者がなく、全員で楽しい登山を経験してもらうためにも!

ぜひ、この記事を読んで、ご自身とご家族にBESTなトレッキングポールを見つけていただければと思います。

初心者におすすめのトレッキングポールBEST10

順位 商品名 金額
1 masters RANGER LTD ¥8,580
2 masters SPEEDSTER Calu®  ¥20,680
3 ブラックダイヤモンド ディスタンスFLZ  ¥20,900
4 ブラックダイヤモンド パーシュート  ¥22,220
5 LEKI シェルパ ライト  ¥25,300
6 モンベル アルパイン カーボンポール カムロック S ¥10,450(1本)
7 LEKI レガシーライト PRO AS  ¥18,150
8 SINANO FAST-125A/S  ¥20,900
9 SINANO ロングトレイル125  ¥14,300
10 LEKI マカルーライト  ¥19,800

【No.1】masters RANGER LTD ¥8,580

画像引用:masters

イタリアの有名メーカー「masters」の「RANGER LTD」は、私が知る限りで最もコスパの良いトレッキングポールです。

特に初心者におすすめの理由は、5つあります。

  1. アルプスの本場100%「Made in Italy」製
  2. 強度が高い5083アルミ合金製であること
  3. 日本人向けにグリップが握りやすい設計になっていること
  4. 特許を取得した安全機能付きのストラップで怪我を防止できること
  5. ポールの長さ調節がかんたんに・直感で操作できること

しかも、2本セットで¥9,000以下。残り9本のトレッキングポールを紹介しますが、ダントツでコスパが良いです。

初めてのトレッキングにも富士登山にもおすすめできる商品です。

山下山下克治

ポール本体の素材は市場では大変高価な5083アルミ合金を使用しています。
この素材は「しなやかな強さ」を持つ特徴があり、万一トレッキング中の転倒や不慮のアクシデントでポールが曲がってしまった場合でも、曲がった箇所にタオルやハンカチを当てて30秒程擦ると熱を持ち高温になります。その状態で力を加えると、簡単に手で曲げて修復も可能です。
「ALU5083」とポール本体に記載されている、信頼性の高い製品だと考えます。

【No.2】masters SPEEDSTER Calu® ¥20,680

画像引用:masters

第2位も、「masters」のトレッキングポールです。中でも「SPEEDSTER Calu®」は、特に強度の高さが特徴の製品。

軽さを追求したまま強度を高めるため、ロケットや人工衛星にも使用される超々ジュラルミン(A7075)とカーボンを掛け合わせた独自の「Calu®Tech」という技術を開発し、4本のチューブすべてに採用しています。

軽さと強さを兼ね備えた「本格登山におすすめの製品」というだけではありません!

一般的にトレッキングポールは、強度の問題でトレッキングやウォーキングでの使用しかできません。ただ、この「Calu®Tech」素材を使用した製品に限り「スキー」での使用ができます。

雪山や落葉後の極端に柔らかい地面で必要となる「スノーバスケット(リング)」は別売りのケースも多い中、付属品としてついており、山スキー・テレマーク・アルペンスキーなどのシーンでも活躍します!

【No.3】ブラックダイヤモンド ディスタンスFLZ ¥20,900

画像引用:LOST ARROW

ブラックダイアモンドはアメリカ創業の登山用品メーカー。「ディスタンスFLZ」は長さ調整が簡単で、ジョイント部分の耐久性が高いのが魅力です。

また、伸縮タイプの製品と比較し、よりコンパクトに収納が可能。

グリップは通気性と吸湿性に優れており、快適な登山を提供します。

【No.4】ブラックダイヤモンド パーシュート ¥22,220

画像引用:LOST ARROW

航空機にも使用されるグレードのアルミ合金を使用しており、強度が高いのが特徴です。長さ調整のシステム「フリックロックプラス」は、軽い操作感で操作できるだけでなく、調整用のレンチが内蔵されているため固定の強度も高まります。 

コルク素材のグリップやストラップの快適性は、言うまでもありません。

【No.5】LEKI シェルパ ライト ¥25,300

画像引用:LEKI

LEKIのシェルパライトは、グリップ部分が長く、自然に・無理なく握れることであらゆる状況に対応できるのが特徴です。

手指の疲れが軽減するため、安全登山につながります。

「スピードロック2プラスシステム」という、長さ調整のダイヤルを繰り返し操作しても、使用中の脱落による紛失を防ぐ機能も搭載されています。

本格的な雪山登山などにも使用できるモデルです。

【No.6】モンベル アルパイン カーボンポール カムロック S ¥10,450(1本)

グリップが小さく、ポールの長さも短いため、女性におすすめのモデルです。

長さ調節の「カムロック・システム」は、レバーを引き起こすだけで簡単に操作できるので、 グローブをはめたままでも調整が簡単です。

1本でも使用できるものの、2本セットで両手に持つことを推奨されているタイプなので、2本購入すると¥20,900になります。

【No.7】LEKI レガシーライト PRO AS ¥18,150

画像引用:キヤラバン

最短長が64cmと持ち運びにも便利なサイズ感のトレッキングポールで、グリップの握りやすさと衝撃吸収性が特徴です。

衝撃吸収性を高めるために、ポールを突いた時の地面から衝撃を吸収するシステムを搭載。最大で40%の衝撃を軽減するため体への負担が少ない、初心者にもおすすめのトレッキングポールです。

【No.8】SINANO FAST-125A/S ¥20,900

画像引用:SHINANO

グリップ内部に衝撃吸収のアンチショック機能を搭載しており、高い操作性を維持したまま手首にかかる負担を軽減します。

登りにも下りにも安定しやすいグリップ形状で、初心者でも安全で快適な登山が実現します。脱落しにくい先ゴムの構造で、自然環境にも配慮したトレッキングポールです。

【No.9】SINANO ロングトレイル125 ¥14,300

画像引用:SHINANO

超々ジュラルミンを使用したシャフトで、軽さと強度をあわせ持つトレッキングポール。

初心者におすすめの理由は、長さ調節が簡単・お求めやすい価格な点。

万が一登山中にトラブルが発生しても、シャフトは一節単位で交換できるので、長く使用できます。

【No.10】LEKI マカルーライト ¥19,800

画像引用:キヤラバン

衝撃吸収システムがない代わりに軽量とバランスのよさに特化したトレッキングポールです。

グリップ部分が長く、自然に・無理なく握れることであらゆる状況に対応できるのが特徴。転倒してしまうケースに備え、ストラップが状況に応じてゆるむセーフティシステムも搭載されています。

初心者でも簡単にわかる!トレッキングポールの必要性

宮城蔵王山岳ガイド協会理事の経験を持つ私が思う、トレッキングポールが絶対に持つべき理由は以下の3つです。

  1. 疲労を軽減し、万一の疲労遭難を予防・回避する
  2. 不安定な登山道で身体のバランスを保ち、万一の怪我や遭難を予防・回避する
  3. 万が一それら遭難を起こしてしまった場合、骨折時の添え木代わりに、ツェルトの支柱代わりになり、遭難者の搬送時の補助に使用できる

登山に慣れていない初心者だからこそ、危険を回避するためにトレッキングポールは必要なのです。

初心者にちょうど良いトレッキングポールの5つの選び方

  1. 登山用かハイキング用かを選ぶ
  2. 専門店で販売されているモデルのなかから選ぶ
  3. 自分の慎重にあった長さに調節できるものを選ぶ
  4. 長時間持ちやすい軽さのものを選ぶ
  5. 長さ調節機能が扱いやすいものを選ぶ

登山用かハイキング用かを選ぶ

どこで山歩きを楽しむかによって選ぶべきトレッキングポールは異なります。

【ダブルタイプ:登山向け】

  • 持ち手が「I」の形になっている
  • 初心者におすすめ
  • 2本持って歩くため、バランスをとりやすい

【ステッキタイプ:ハイキング向け】

  • 持ち手が「T」の形になっている
  • 平坦なコースを歩くときにオススメ
  • 1本で使用するため、写真を撮ったり水分補給したりと自由に動きやすい

以上の特徴から、これから買うべきトレッキングポールの種類を決めましょう。

専門店で販売されているモデルのなかから選ぶ

山の専門店・アウトドア専門店・アウトドア関連含むスポーツ用品を多数取り扱うお店で売っている低価格帯のトレッキングポールがオススメです!

専門知識を持ったスタッフなら、お客様のニーズに完璧にマッチするポールを提案できるため、特に初心者は自分でテキトウに買わないようにしましょう。

少なくとも、トレッキングシューズやレインウエアなど、山登りのための専門アイテムを販売しているようなお店では、安くて2本セットで5,000円くらいから販売されています。

それ以外のお店や、安いからと言ってネットで買うことは、正直おすすめできません。

自分の身長にあった長さに調節できるものを選ぶ

大まかに言えば、以下の計算式で導ける数字の長さに調節できるものを選ぶとよいでしょう。

身長×0.65±10cm

ただし、

  • グリップが長いモデルは短めに持てるので、ポール自体が長くても問題ない
  • 下り時に真上から握れるタイプであれば、多少短くてもよい
  • 長いトレッキングポールは重い・価格が高い

という考え方もありますので、参考数値としてご覧ください。

長時間持ちやすい軽さのものを選ぶ

登山は片道5〜6時間歩くことも珍しくありません。そのためトレッキングポールの軽さも重要です。

値段が高いほど素材が軽くなる傾向があるため、予算と折り合いのつく素材のものを選びましょう。

↑安い
 
 
↓高い
アルミ
アルミ合金(5000系・6000系)
超々ジュラルミン(7000系)
カーボン

実際に持ってみて、「軽い」「持ちやすい」「握りやすい」という体験をしてから購入するのがオススメです。その観点からも、ネットでの購入は避けるべきでしょう。

長さ調節機能が扱いやすいものを選ぶ

トレッキングポールの長さ調節機能には主に4つの種類があります。それぞれのメリット・デメリットを紹介しますので、比較して扱いやすいものを選びましょう。

  • ラチェット式

(画像引用:SINANO

ラチェット式のトレッキングポールは、ストッパーを押し込んでシャフトをスライドすることで長さ調節を行うタイプです。

長さ調節のためにいくつかの穴が空いているので、ベストな長さに調節することが可能です。

メリット 調節が簡単で、耐荷重性に優れている調節後の固定が安定している折り畳むと短くできる
デメリット 操作には少し力が必要で、一度に微調整するのが難しい外れるとシャフトが抜け落ちる
  • テレスコピック式(スクリュー式)

(画像引用:SINANO

テレスコピック式のトレッキングポールは、外側のシャフトより一回り小さい内側のシャフトを引き出すことで長さを調節するタイプです。

真ん中付近にロック機構があり、必要な長さに合わせて引き出し、回すことでロックします。

メリット 安いモデルが多い使用時には引き出して、収納時には短くできるので、コンパクトに持ち運びできる取扱に注意すれば故障が少ない
デメリット ロック機構が不具合を起こすことがある長時間の使用には耐久性が要求される
  • レバーロック(ウイングロック式)式

(画像引用:SINANO

レバーロック式のトレッキングポールは、レバーを操作して長さを調節するタイプです。

レバーを開いてシャフトを引き出し、必要な長さに合わせてレバーを閉じることで固定します。

メリット 操作が簡単で、素早く長さ調節ができるレバーの開閉が滑らかで、微調整が簡単
デメリット レバー部分が故障しやすく、耐久性が課題調整しずに放置しておくと、締め付けが甘くなりがち
  • フォルダブル(折り畳み)式 *「Zタイプ」とも言う

(画像引用:masters

フォルダブル式のトレッキングポールは、シャフトをジョイント部分から取り外しが可能で、折りたたんでコンパクトに収納できるタイプです。

メリット 収納時に非常にコンパクトになり、持ち運びが便利組み立てや折りたたみが簡単で、初心者にも扱いやすいパーツが少ない分軽量で壊れにくい継ぎ目がないのでスタイリッシュ
デメリット 折り畳み部分の耐久性や安定性が、他のタイプよりも課題折り畳み部分がゆるむと、使用中に問題が起きる可能性がある

各タイプにはそれぞれメリット・デメリットがあるため、使用環境や個々の好みに応じて最適なものを選ぶことが重要です。

トレッキングポールのメンテナンス方法

  • 先ゴムを取り替える

先ゴムは使用に伴って摩耗するため、定期的に状態をチェックし、必要に応じて交換することが重要です。耐久性があるものを選ぶことで、長期間使用することが可能です。

これも簡単で決して面倒ではないので、使った後にちょっとしたメンテナンスをしてみてください。それだけでトレッキングポールを長く使い続けられますよ。

  • 連結部分をバラシて干す

スクリュー式(ポールの2段目3段目を回して緩めたり固定したりするタイプ)伸縮ポールの場合、多くの製品はスクリュー部分がアルミでできているため「腐食」により白い粉が発生します。

気が付くとスクリュー部分が固まってしまい伸縮調整ができなくなることがありませんか?

使用後は連結部分を丁寧に緩めてから外して、干したり台所用の中性洗剤で洗ったりするとと良いでしょう。

山下山下克治

今回、第2位でおすすめしたトレッキングポール「masters」の上位モデル(例:スピードスター)なら、世界最高と名高いデュポン社製の高強度のプラスチックパーツを使用しており、山でのそのようなトラブルの心配はありません。

初心者なら覚えておきたい「先ゴム」の重要性

トレッキングポールにおける「先ゴム」の重要性について解説します。

トレッキングポールの先ゴムは、ポイント部分に装着されるゴム製のカバーで、以下のような役割を持っています。

役割
地面の保護 地面への直接的な衝撃を和らげ、自然環境を保護する助けとなります。
静音性 先ゴムが装着されることで、ポールが地面に接する際の騒音を抑えます。
安定性 ゴムの先端は摩擦力を増加させ、滑りやすい表面での安定性を提供します。
安全性 先ゴムはトレッキングポールの先端を滑らかにし、誤った使用によるケガや周囲への影響を軽減します。
ポールの耐久性 ポールの先端を保護し摩耗を防ぐことにより、ポール自体の耐久性を高めます。

初心者がトレッキングポールを効果的に活用するためには、先ゴムの適切な使用が欠かせません。地面の保護やトレッキングの安全性を高めるために、先ゴムの利用を積極的に取り入れていきましょう。

マナーとして先ゴムをつけておくべき場所

先ゴムのマナーとして、以下の場所では必ず先ゴムが必要だと覚えておきましょう。

  • 公道や公共交通機関
  • 自然保護区域の道
  • 苔が生えている場所や木の根を傷つけてしまう登山道

また、先ゴムは行動中に紛失してしまうケースが多いため、常に予備を持ち歩くのがマナーです。

登山の際には必ず予備を持ち運びましょう。

先ゴムを外すべき場所

登山中であっても、先ゴムを付けていることで危険になる可能性もあります。

以下のシーンでは先ゴムを外してトレッキングポールを使用しましょう。

  • 雨にぬれて滑りやすい場所(岩盤・など)
  • 滑りやすい草付き(斜面などに草が生えた場所)
  • ぬかるみ
  • 砂と石が混じり合った場所

まとめ:必要な装備を整えて安全で楽しい登山に行こう!

トレッキングポールの必要性は理解いただけましたか?

お気に入りのトレッキングポールは見つかりましたか?

皆様が、この夏に、大切なお子様やご家族と素敵な山登りを満喫したり、登頂に成功したり、何よりもご家族にとっての忘れられない素敵な思い出を作れることを、心から望んでおります!

Green Summit南町田グランベリーパーク店 (東京都)、 ジ・アウトレット湘南平塚店(神奈川県)でも皆さまのご来店をお待ちしております。

この夏は、どうぞ素敵な登山を楽しんでください!