スケボーが欲しいと思っているあなた。一口にスケボーといっても、種類も価格もさまざまです。
Amazonや楽天で調べても、下は1000円台から上は4-5万円くらいのものまであります。
初めて購入するのだから安い方がいいのは、もちろんなのだけれど、失敗はしたくない。
そんな方に向けて、「一体、何を基準にいくらくらいのスケボーを買えばいいのか?」解説してみたいと思います。
スケボーには楽しみ方に合わせていくつかの種類がある。遊び方が決まれば価格帯も決まる
まずは下の表をご覧ください。
スケボー種類 | 選ぶべき価格 | 用途 | 写真 | 価格帯 |
ストリート&パーク | 8000円以上 | 飛んだり跳ねたり、トリック(技)を決めることを楽しむ一般的なスケボー。あまりカーブしない | 2000-60000円 | |
クルーザー | 10000円以上 | 移動することに重点を置いたスケボー。ゆったりと滑走できる。通勤通学にぴったり? | 1500-60000円 | |
ロングスケートボード | 20000円以上 | デッキが長く大きいクルーザー。大きなデッキを使い、滑りながらダンスするフリースタイルが有名 | 7000-100000円 | |
サーフスケート | 15000円以上 | 波乗りのようなスケーティングができるスケボー。技より走行そのものを楽しめる。 | 7000-100000円 | |
三輪スケートボード | 10000円以上 | サーフスケートより急旋回ができるスケボー。カーブは大得意なので比較的狭い場所で遊べる | 7000-14000円 |
表からわかるように、一口にスケボーといっても、大きく分けても5種類あり、遊び方もそれぞれにかなり異なります。
例えば、オリンピックのスケボー選手のように飛んだり跳ねたりしたいのに、クルーザーを買ってしまうと完全にミスマッチになりますよね。
なので、まずあなたがスケボーで何をしたいのかをはっきりさせましょう。
【ストリート&パーク】
飛んだり跳ねたり回転したり、いわゆるトリック(技)を極めていきたいと思っているなら、ストリート&パークです。
オリンピック競技で見られるようなものを想像してください。
ストリートというくらいで、本来は街でも乗って遊んでいたタイプなのですが、どうしてもトリックするとうるさかったり、公園などでは備品を壊してしまったりするので、正直、街中に十分なフィールドがあるとは言えない状況です。
とはいえ、楽しいから人気があります。スケボーの中では楽しめるようになるまでのハードルが高いですが、トリックを極めたい人はストリート&パークを選びましょう。
動画引用:【スケボー】堀米雄斗 Yuto Horigome 2019Instagramトリック集
【クルーザー】
トリックではなく移動(クルージング)、つまり滑走そのものを楽しむために作られたスケボーがクルーザーです。
太くて柔らかいタイヤ(ウィール)を履いていて、滑走音が静かで乗り心地がよく、体重移動によるコーナリングも比較的しやすいのが特徴。
街中や郊外の散歩コースなどをゆったり流したりしたい人向けです。たまに通勤に使っておられる方もこのタイプですね。
ストリート&パークに比べてこちらの方が簡単で、初心者でも乗りやすいでしょう。
動画引用:Penny Skateboards: Introducing the 32″ Cruiser
【ロングスケートボード】
こちらもクルージング用のスケートボードです。ただ、クルーザーよりかなり長く1m以上のものが多いです。
その分、ホイルベースも長くなるため、直進の安定性に優れています。また、デッキの幅も長さもあるため、足の乗せ場が広く安定しています。
以上の特性を生かしてロングストボードに乗って、長い坂道をひたすら下るダウンヒルや、広いデッキの上で、ダンスするようにステップを踏むステップ&トリックを楽しんだりします。
ステップ&トリックは見ていても優雅で思わず自分もやってみたくなりますね。
動画引用:ふんわりと軽やかに舞うステップがかわいい! 冬服のロングスケートボーダーをお届け!
【サーフスケートボード】
サーフスケートはその名の通り、サーフィンの陸上トレーニング用に開発されたスケートボードです。クルーザーと同様にストリート系に比べて太く大きいウィールを使用しています。
最大の特徴は、その前輪を支えるトラックといわれるパーツが通常のスケボーのトラックより可動範囲が大きくなるように作られていることです。
そのため、あまり曲がらないストリート系が地面を蹴って前に進むのに対して、サーフスケートは左右の体重移動だけで、まさに陸上でサーフィンをしているように進んでいけます。
移動が主目的ならクルーザー、カービングを楽しみたいならサーフスケートですね。
動画引用:Miller Surfskates 2017
【三輪スケートボード】
ほかのスケボーが前輪2個なのに対して三輪スケボーは前輪が真ん中に1つついているだけです。
このキャスター付きの前輪は360度回転するためにとても可動域が広く、また、前輪が1つなためにカービング中にバンクを滑走するように体重を傾けられるので、サーフスケートよりももっと急旋回ができるのが特徴です。
しかも3輪は、転んでもスケボーだけが飛んでいくということもありません。
狭い場所でも楽しめて、乗りこなすのも比較的簡単とあって、最も初心者向きといえるかもしれません。
ストリート&パークは5,000円以下の「トイレベル」より8,000円以上の「スポーツレベル」がおすすめ
ストリート&パークといわれる、いわゆる最もよく見かけるスケボーは、大きく「スポーツレベル」と「トイレベル」の2つに分けられます。
トイレベルというのはいわゆるおもちゃレベルであり、作っているメーカーもスポーツブランドではなく、大量生産品を1台5-10米ドルで購入して自分のブランド名を付けただけということが多いです。
販売価格は2000-5000円くらいで、安い代わりにとても壊れやすかったり、進まなかったりします。
「ちょっとくらい進まなくても大丈夫じゃないの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
なぜ安いトイレベルを買ってはいけないかをわかりやすく紹介されているYouTuberさんがいらっしゃったので動画を紹介します。
動画引用:20,000円 VS 1,500円のスケボー!何が違う?比較してみた!
その一方で、きちんとしたスポーツブランドが作ったスポーツレベルのスケボーは、おおよそ8000円以上します。
つまり、ストリート&パークのおススメは「スポーツブランドの8000円以上のもの」です。
この8000円というのはざっと調べた定価なので、スポーツレベルのスケボーが安売りで6000円になっていることももちろんあります。それを見つけられればお買い得ですね。
逆にトイレベルのものが8000円で売っていても、スポーツレベルだと誤解して購入してしまってはいけません。
結局は、お買い得のスポーツレベルを見つけるにも、高いトイレベル商品を避けるにも、そのブランドがスポーツブランドかそうでないかの判別が必要です。
信頼できるスポーツブランドの簡単な見分け方
よさそうなスケボーを見つけたら、ブランド名を検索してみましょう。
ちゃんとしたスポーツブランドなら、最初の方に「ブランド名.com」などで本国の公式ホームページか、もしくは日本の公式ホームページを代理店が作っていたりします。
そしてそこには、スケボーだけか、もしくはローラースポーツギアなども販売していて、選手権に出場するような人がアンバサダーをしていたりします。
ちなみにこちらがグリーンサミットでも取り扱いのあるスケボーブランド「Enuff」のイギリス本国のホームページです。
見てみると、完成品だけでなく、ウィールやトラックなどの部品もきちんと取り扱っています。
それに対してトイレベルのブランドは、Amazonか楽天の商品ページしか検索できなかったりします。つまり、そのブランドの住所はもちろん、歴史・創業者などを紹介したブランドページが見当たらないものがほとんどです。
ちなみにAmazonのスケボーランキングを見てみると、トップ10は1000円台から5000円台のスケボーばかりで、ブランド名で検索してもAmazonや楽天のページしか出てきません。
10位以降に初めて、SANTA CRUZやPENNY、Enuffなど、いわゆるスポーツブランドが登場します。
しっかりしたブランドは価格が高くなり、ランキング上位には入りにくいかもしれませんが、やはり一般的に安心できる「ちゃんとした品」を選ぶなら「スポーツブランドの8000円以上のもの」と考えておくとよいでしょう。
技ではなく快適な「移動」が狙いなら11,000円以上のクルーザーがおすすめ
クルーザーも、ストリートと同様に、2000円くらいのものから商品はありますが、ストリートと同じ理由でトイレベルの安いものは、おすすめできません。
とはいってもスポーツレベルの中でも安い方がいいと思いますので、ストリート系と同様に、専門店などよりも確実に安いと思われるAmazonの売れ筋ランキングからクルーザーを作っているスポーツブランドを探してみましょう。
私が探したこの日のランキングでは、Amazon50位以内で一番低価格のスポーツブランドのクルーザーはPENNYの22インチモデルで11000円でした。
ですので、クルーザーに関しては「スポーツブランドの11000円以上」を一つの基準とします。
サーフィンのように体重移動で進むサーフスケートボードは10,000円以上のものを
体重移動でまるで陸の上でサーフィンをしているように進むサーフスケートで、こちらの選び方は実はそこまで難しくありません。
というのも、有名なブランドが少ないためです。これはおそらく愛好者が少ないのと、専用トラックの開発が難しいため、新規参入者が少ないのでしょう。
【サーフスケートのおすすめブランド】Carver(カーバー)YOW(ヤウ)WOODY PRESS(ウッディプレス)Miller Division(ミラーディヴィジョン) |
特におすすめなのが、スペインブランドのMiller Division(ミラーディヴィジョン)です。
日本に入ってきて日がまだ浅いためあまり知られていませんが、2012年に誕生したスケボーの総合ブランドで、コスパがいいのが特徴です。
もちろん、これ以外にもいいブランドはたくさんありますが、初心者は上記の4ブランドから選ぶとよいでしょう。
これらのブランドの中でも価格は10000円くらいから40000円くらいまであり、高いものはそれだけ素材や性能もいいと思いますが、この中であれば最安値のものでも問題ないと思います。
同様にAmazonからこれらのブランドを探してみると、やはりコストパフォーマンスに定評のあるウッディプレスから10,000円程度のものが出ていました。
ですので、サーフスケートの価格基準は「10,000円以上」と考えてください。
ボードの上でダンスができる【ロングスケートボード】なら22000円以上
ロングスケートボードも、その他のスケボーと同様にスポーツブランドを選びましょう。
スポーツブランドとしては、サーフスケートで挙げた各ブランドもロングスケートを製作していますし、それ以外にもいろいろあります。
今回も初心者が簡単に手に入れられるAmazonでロングスケートボードを安い順に検索してみたところ、HEAVENというブランドのものがようやく22,000円ほどで見つかりました。(2023年3月時点)
ですので、ロングスケートボードの価格基準は22000円以上とします。
地面の上なのにサーフィンやスノボのようにカーブを決める【三輪スケートボード】なら11000円以上
3輪スケートボードは、一番選びやすいです。それはほぼ選択肢が「Street Surfing」のスイングボードしかないから!
Street Surfingはスポーツギアの総合ブランドなので、どれを選んでも安心です。
スイングボード選びは、身長が基準。
サイズ | おすすめする人 | 価格 |
30インチ | 身長が130cm未満の人 | 10,980円 |
36インチ | 身長が130cm以上の人 | 13,200円 |
それぞれの価格は以上なので、スイングボードの基準は11000円以上とします。
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まとめ
スケボーを調べれば調べるほど、本当に安いものから高いものまであり、皆さんが価格に迷われるのも当然だと感じました。
ただ、安いものはブランド名を調べてもホームページすらなく、販売元も中国の会社が直接Amazonで販売していたり、だれがどのように作っているのかわからないブランドが多い印象です。
もちろん、その中にもいい品を販売しているところがあるかもしれません。
しかしとりあえず失敗しないためには、購入前にそのブランドを調べて、会社の最低限の情報が掲載されていて、ちゃんとしたスポーツブランドだとわかるブランドから購入されることをおすすめします。